群馬県近代美術館 「陶酔のパリ・モンマルトル1880~1910」 展
~「シャ・ノワール(黒猫)」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち~
2月11日の午後2時からの企画内コンサート「“シャ・ノワール”/古きよきパリを彩った魅惑の調べ」
が1階ホールで開催され、約300名の方が集まり盛況に終わりました。
今回は、群馬県出身で二期会などで広く活躍するメゾ・ソプラノ歌手の諸田広美さんと、東京芸大卒のピアニスト・作曲家で、19世紀フランスの知られざる作品の研究や収集、またヴィンテージ時代のプレイエルでの演奏も数多く行っている林川崇さんが演奏され、実に300名に及ぶお客様で大盛況となりました。
1880年~1910年のパリ・モンマルトルというテーマで、フランスのベル=エポック時代の珠玉のプログラムが並びました。
使用ピアノは、当社より提供の1910年製のプレイエル・グランドピアノです。
曲目は、まずフォーレの歌曲よりマンドリン、夢のあとに。
この「シャ・ノワール」に集った芸術家の一人で、生活のためにここでピアニストとして働いていたサティ:「Je te veux(あなたが欲しい)」。
続いて、ピアノソロで19世紀後半のフランスの作曲家ゴダールのマズルカ第4番が華々しく、優雅に演奏され、再び歌とピアノでラヴェル:2つのヘブライのメロディーより「カディッシュ」、そしてピアノソロで、19世紀末にその美声とピアノ演奏でサロンの寵児として、永く活躍した作曲家・歌手・指揮者のレイナルド・アーンのピアノ曲「エグランティーヌ王子の夢」。
再び歌とピアノで、お菓子が大好きなパリジェンヌを歌った西條八十の詩に作曲した、橋本國彦の「お菓子と娘」。
そしてピアノソロで、オッフェンバック/モシュコフスキ編曲 「ホフマン物語」から「舟歌」が優雅に演奏され、最後に、歌とピアノで19世紀を代表するフランスオペラの名作より、ビゼー:『カルメン』より「ハバネラ」、「カルタの歌」、そして、サン=サーンス:『サムソンとデリラ』より「私の心はあなたの声に花開く」が華麗に演奏され、大喝采でした。
その後、お客様の手拍子が起こり、アンコールに応えて、シャンソンの名曲「愛の讃歌」が演奏され、場内の熱気冷め止まない中、コンサートを締めくくりました。
やはり、本日のフランスの作品を中心とした曲目と、使用したプレイエル・ピアノとの相性は抜群で、その優美な外見とも相まって、その魅惑的でロマンティックな音色と作品とが作品の魅力をより多く引き出し、また声楽とも素晴らしいコラボレーションを繰り広げました。
終演後にはプレイエル・ピアノに、多くのお客様がその音色の素晴らしさと共に、興味が尽きない様子で、ピアノをご覧になっておられました。
このピアノは、今回の企画展の期間中(12/23~3/25)に展示されていますので、ぜひ会場でご覧になってみてください。
なお、同企画展の展示室内で、ランチタイムコンサートを、2月25日(土)、3月3日(土)、3月11日(日)、3月20日(火・祝)に開催されますので、ぜひお越しください!!
詳細は、以下のアドレスよりご覧下さい。
http://pianoplaza.jugem.jp/?eid=14