コンサート・イベント情報

レクチャー&コンサート~オリジナル楽器から見たショパン~

場所: 高崎シューベルトサロン(ピアノプラザ群馬内)
日付: 2010年5月3日(月)・4日(火)

先日のGWに行われたショパンイベントの報告です。。

当日は予想以上のお客様が見え、両日とも大盛況!!
プロジェクターでの映像とともに、解説・・・そして現代と1844年時のピアノの比較演奏。
内容盛りだくさんで、来場したお客様も大満足していただけた様子でした。

 ~~ 演奏者にも感想を聞いてみました♪ ~~

【筒井一貴氏】

ショパンが最も愛していたピアノ:プレイエル、しかもショパン存命当時の1844年製造の楽器と現代のスタインウェイを使ったレクチ ャー&コンサートなんぞ、なかなかできるものではございません。
聴衆の反応も上々、マニアックに突っ込んだのにウケてくださったりして、
心の広さに感服でした。

音楽とは、ただ音符を楽器上の指の動きに変換するだけの作業では ありません。
確かにドの音符は楽器上のドの位置に指を持って行く 必要がありますし、レはレですし、ミはミです。
しかしド―レ―ミ とつなげると人の数ほど可能性が拡がります。音楽の「勉強」とは そのためのもので、楽しく取り組むためのお手伝いができて嬉しく 思います。

【松原聡氏】

今回、普段我々が弾いている現代のピアノから見て、全て勝手の違うショパン時代のプレイエルでの演奏に挑戦する機会を与えて頂き、様々な発見がありました。
私なりに、ショパンの「ほとんど今にも消え去りそうな、かすかなピアニッシモだけで無限のニュアンスを表現した」という伝説の一端の再現に迫ってみたつもりです。

ショパンの体型を考えますと、おそらくあのプレイエルで、我々が普通に現代のピアノを弾く感覚で楽々と弾いていたように思われます。
我々はあのピアノを弾くには元から体型が大きすぎるので、その面も十分に念頭において演奏を構成したつもりです。

それから、ショパン時代のプレイエルでの演奏で重要な事として、現代の運動性能に優れたダブルアクションとは違って、単純で運動性能にも限りがあるシングルアクションである事も十分に念頭におく必要があります。
この事から、自然にこのシングルアクションで無理なく弾けるテンポが決まってきますし、それによって演奏の解釈や構成も変わってきます。

ただ、今回この事を念頭においたところ、また違った新しいショパン演奏のイメージを見つけたように思います。
それは、楽音の1つ1つに迫る、音色のニュアンスと質感を駆使した微細で繊細な表現と、全体の演奏構成との調和という事になろうかと思います。 そして、その事を現代のピアノでの演奏に応用して、新たな可能性を探ってみたいという意欲が沸いてきました。 そんな訳で、今回のコンサートで弾かせて頂いたことを本当に感謝しております。

ショパンが生きていた時代・・・1844年製(34歳時)のプレイエルピアノと現代のスタインウェイO

このフルートもショパンの時代あたりもの・・・演奏者のコレクションの一つ

珍しい楽器に当社幹部(?)も興味津津の様子・・・

コンサート後に・・・追加!?ミニミニコンサート&レクチャー

最後に、プレイエルピアノを囲んで・・・ (左より 当社の中森社長・筒井氏・松原氏)

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