演奏者: 柳田耕治
場所: 高崎シューベルトサロン(ピアノプラザ群馬内)
日付: 2008年4月19日(土)
季節のうつろいの雨が降る中、満員御礼で開演時間を迎えた。
開演直前の緊張感と人 で埋まったシューベルトサロンの中を、飄々とした趣でチェロを持って柳田氏が現れる。
そして開口一番「緊張しますね」氏の一言で、一気に会場が和んだところで、演奏が始まったのだった。
プログラムは、暖かみがありながらも気迫に満ちたチェロの 音色によって、まさに「柳田耕治の世界」を表現したバッハ無伴奏組曲、ユーモラス な氏の”弾き語り”で演奏された物語もはさみながら、最後は日垣氏の操るベーゼン ドルファーと共にフランクのソナタが創りあげられた。
プライベート的な空間感覚に近い大きさのホールである、この高崎シューベルトサロンでのチェロとピアノの競演、大変贅沢な時間を過ごしたと思う。